ランダムエンチャントとは
ランダムエンチャントとは、一言で言えば「同じ武器でもオプションによって強さが変わる」形式のゲームシステムです。
ランダムエンチャントの魅力を知るには、まずこのシステムが導入されていない「普通のゲーム」を考えてみましょう。
ランダムエンチャントが導入されていないゲームでは、同じタイトルをプレイするどのプレイヤーも「最後にたどり着くアイテム」は同じです。最強の武器やアイテムが、あらかじめ決まっているからです。
一方、ランダムエンチャントでは同じ武器やアイテムを選んだとしても、オプションで追加効果や属性をつけることができ、オプション次第で強さや効果が大きく変わります。
たとえば同じ「A」という武器でも、あるプレイヤーの「A」には対種族+50%の属性が付与されており、また別のプレイヤーの「A」にはATK +10%が付与されるといったバラつきが起きます。
そのためプレイヤーによって「最強のパーティー」や「最強の武器」は異なり、統一された攻略法が生まれづらい傾向にあります。そのためやりこみ要素が大きく、同じゲームでも1周目と2周目でまるで別のゲームのように楽しめたりもします。
ランダムエンチャントが多く導入されているハクスラ系では、ダンジョン自体もランダム生成であることが多く、さらにやり込めます。
アルニスタの記憶
アルニスタの記憶は、キャラメイク要素とランダムエンチャント要素をもつハクスラ系フリーゲーム。クリア時間の目安は10時間前後です。
プレイヤーはまずキャラメイクを行い、パーティーを組みダンジョン(迷宮)に潜っていきます。キャラには職業を付与することができ、職業はやがて二次・三次と派生。同じ戦士でも攻撃特化や防御よりなど様々な育て方ができます。
装備は「お店で買う」「ダンジョン(迷宮)内で拾う」の2通りで入手可能。迷宮は入るたびに構造や宝箱の配置が変わり、なおかつ宝箱から入手できる装備品はランダムでエンチャントが付与されています。お店で買う装備よりも基本的に特殊効果がついていることが多く、強力です。
加えてエンチャントやジェム効果を自分で装備に付与することもできるため、ダンジョンと装備、両面でランダム性が大きくやりこみ要素が豊富。運が良ければ一発で強力な武器が手に入り、劇的に戦闘が楽になります。
クリア後の隠れボス要素もあり、能力値のインフレバトルを楽しんだり、逆に装備もパーティーも最弱のままクリアを目指すといった縛りプレイを楽しむのも一興です。
ロストリリック
WOLF RPGエディタによって制作された「失われた魔女の詩を求め、かつて魔女だったものたちと対峙する」ダークファンタジー風味ハクスラ。
テーマは「魔女の詩」。自分が異形の姿に変わり果ててしまったことに気づかない人々が登場するなど、薄暗くも美しい世界観が魅力。
ハクスラ+キャラビルド+ランダムエンチャントで、HPがずば抜けて高いキャラや敵を魅了するキャラなど、各キャラクターの個性が際立つところも魅力。戦闘画面のエフェクトも、カレイドスコープやベネチアングラスを思わせる配色の美しさが際立ちます。
ランダムエンチャント要素や装備能力の振れ幅があり、ストーリーを抜きにしてもハクスラ好きには戦闘面だけでも楽しめるでしょう。
Einherjar Saga(エインヘリヤル サーガ)
キャラクターやスキルをガチャで入手する、ソーシャルゲーム風英雄召喚RPG。
総勢80名以上のキャラクターを仲間にすることができ、仲間となるエインヘリヤルを呼び出す「英雄召喚の間」、素材を組み合わせてアイテムを生成する「錬金の間」など核施設を利用しながら探索を続けていきます。
戦闘はランダムエンカウント形式。膨大な仲間を召喚し、ゲージが貯まったら行動できるリアルタイムターン制。終盤になると、仲間と引き換えにアイテムを手に入れる「英雄装具化」というシステムも登場します。
アップデートが比較的頻繁で、エンチャント追加や武器の強化などが行われており、今後も期待できるタイトルです。
ミスティエッグ
ミスティエッグは硬派なハクスラ系フリーゲームとしても有名な、ランダムエンチャント要素を持つハクスラです。
ひたすら装備を強化し、ダンジョンの奥へと潜っていくシンプルな作りが特徴。ランダムエンチャントシステムの完成度が非常に高く、同じ名前の装備でも強さがピンキリ。「強さの限界」がないため戦闘を目的化するプレイスタイルには非常にマッチします。
こちらの記事でもミスティエッグを紹介しています。
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