VIPRPG名作「ダージュの調律」考察・感想・レビュー・攻略

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ダージュの調律とは?概要

ダージュの調律は、2014年「VIP紅白2014」に投稿されたフリーゲーム短編RPG。VIPRPGの歴代作品の中で、「ふしぎの城のヘレン」と並ぶ名作との声が高い一本です。

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ダージュの調律は主人公・ダージュの内面の苦悩にフォーカスした、アンチヒロイックな物語。RPGではありますが、主人公は「勇者」とは程遠く、書庫に閉じこもるキャラクター。美しい短編小説を読むかのような、味わい深い名作。プレイ時間の目安は5時間前後です。

 

ダージュの調律はRPGツクール2000製のゲームのため、Windows 10でプレイする方はこちらも参考にしてください。

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>>ダージュの調律をダウンロードする

ゲーム内容

ダージュの調律は「アンチヒロイック・ポエトリー」と銘打たれています。

 

「平凡でこれといった取り柄がない主人公」が「完璧な弟」と常に比較され、うじうじと悩みながら、それでも現実と折り合いをつけて精神的な成長を遂げる・・・というファンタジー作品ながら、非常に普遍的で誰しもが共感できるであろうテーマを扱っていることが最大の特徴。

こうしたテーマ性は、ゲームデザイン・ゲームシステムにも反映されています。

 

本作のゲームシステムの特徴は「レベルアップ」が存在しないこと。

敵を倒しても経験値は得られず、主人公のレベルは上がりません。主人公は敵を倒して経験値を得るのではなく「他の人との会話」や「ダンジョンで困難を乗り越える」経験を通じてレベルアップし、レベルの代わりに「ギフト」を得ます。

このギフトをレベルの代わりに、自分の伸ばしたい能力値に割り振ることで、主人公はだんだん強くなっていきます。なおかつ一度割り切ったギフトも、好きなタイミングで伸ばしたいステータスに割り振り直すことが可能です。

このギフトの割り振りと調整を、ダージュの調律では「調律」と呼んでいます。

 

ちなみにギフトの割り振りのコツが掴めない場合は、ギフトについてあれこれ教えてくれるおじさんや、怪しい薬で主人公を強くしてくれる怪しいキャラクターもゲーム内に出てくるのでそうした人たちと話してみるのもありです。

ストーリー

主人公は内気な少年・ダージュ。彼の親は銀の採掘事業で財を成した富豪で、弟は剣術に長けて人望も厚い「完璧」な存在。ダージュは家に、自分の居場所を見つけられずにいます。

 

ダージュは緑色の奇妙な生物・エレジットを可愛がっていますが、そのこともまたダージュが孤立する原因にもなっています。

 

ダージュはいく先々でトラブルに巻き込まれながら、少しずつ精神的に成長を遂げていきます。

現実世界での出来事は「Main Episode」、夢の世界での出来事は物語の間の断章「In the Dream」として語られていきます。

戦闘

戦闘はRPGツクール2000のデフォルトの戦闘システムを踏襲していますが、「調律」システムを組み合わせることで奥深さが生まれています。

 

前述の通り本作にはレベルアップが無く、代わりに「ギフト」があり、ギフトは好きなタイミングで好きなステータスに割り振り直すことができます。

つまり対戦する魔物の耐性や弱点に応じて、つどつどギフトを割り振り直して調律することで、戦略性高くバトルを進められます。たとえば魔物の魔法への耐性がとても高い場合は、主人公のギフトを打撃に一点強化で割り振るといったことができます。

 

早い段階で相手の耐性を見抜き、臨機応変に敵に合わせて調律を細かく行っていくことがバトルのコツとなります。

グラフィック

コンパクトなマップと美しいドット絵は本作の美点です。

 

特に、主人公・ダージュを含めた人間たちが猫として描かれるのは見た目が可愛く、プレイしていて楽しいポイント。本作はVIPRPGということもあってか、特にモブキャラたちのセリフはかなり辛辣なものや気持ち悪いものも多め(※ただしその薄気味悪さにも意味が与えられています。彼らもまた銀バブルに巻き込まれて有頂天になっていたり、逆にバブルに乗ることができず下水で生活することになったり・・・)

それらが、キャラクターが猫になるだけでちょっとユニークでソフトな印象に変わるのが面白いです。

 

空き瓶など小物を収集する要素も多く、コンプ要素も楽しめます。ちなみに本作は全体のシナリオがいくつかの「エピソード」に区切られており、一度クリアしたエピソードには後から好きな時にいつでも戻れます。

そのため取り逃がしたアイテムなどがあった場合でも、後からその場所に戻れるので便利です。

ダージュの調律 感想・考察

良質なストーリーと、エピソードごとに区切られたプレイヤーに寄り添った進めやすいゲーム設計。そして独自の調律システムがうまく組み合わさった短編作品という印象です。

 

演出面での特徴は、度々主人公・ダージュの心の内面を吐露するようなモノローグが表示されることです。一般的なRPGは「勇者の内面」はそこまで明かされず、モノや魔物に対して「何を思うか」まではプレイヤーが感じ取ることしかできません。

 

一方でダージュの調律では、ダージュの内面がありありと描かれ、さらには夢の世界まで冒険をします。これらの演出には人を選ぶ部分が存在することも確かですが、扱われる内容はとても現実的・普遍的なもの。

プレイヤーを置いてけぼりにすることも無く、優しい視点があります。

 

プレイ時間は5時間ほどで終わる上、シナリオが細かく「エピソード」に分かれており、クリアしたエピソードに後から戻れる設計にもなっているので、少しずつ進めていくのも一気にクリアするのもおすすめ。

管理人はサクサク進めて一気にゲームの後半まで進め、コンプ要素が楽しくなってきてからは、後から前のエピソードに戻ったりしました。

 

ストーリーについての感想も少々。物語の背景である「銀バブル」と魔物の出現には強い関係があることが、後半で明らかになります。

驚きもあると同時に、「銀」は物語を語る上でのメタファー出会って本当はもっとヤバめの物質かもしれないとも思いました。だってダージュの調律では、人間が猫の形で描かれているので、銀も「銀という名前で語られる」別の物質の可能性もあるのではないかと・・・

ダージュの調律 攻略

ダージュの調律は、シナリオやダンジョンは比較的サクサク進みます。そのため、ここでは戦闘面の攻略について書いていきます。

 

ダージュの調律の戦闘に関わる大きな要素は2つ。「ギフト」と「装飾品」です。ギフトは主人公のステータスを調律する役目をもち、装飾品は魔法スキルを左右します。

 

主人公・ダージュは魔法重視のキャラクターのため、基本的に「魔物が魔法耐性を持つキャラクターでない限りは、魔法重視」で調律も装飾品選びも考えるのがおすすめです。

装飾品は

  • 腕輪
  • ボタン

の大きく分けて2種類。ダージュの調律ではキャラクターは身に着ける装飾品からインスピレーションを得て、魔法を発動するため「キャラクター自身が固有の魔法を持つ」わけではありません。

装飾品が固有のスキルを持つともいえ、物語の後半で初期装備が必要になる場面も。レベルがないため戦闘難易度は、「調律」と「装備」の組み合わせによって決まります。

パズル的な要素が強いので、この両者を組み替えていけば必ず相手を倒せます。

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