VIPRPG名作・おすすめ13選まとめ!
良作から超不謹慎ネタまで、幅広いフリーゲームが発表されるVIPRPG。VIPRPG=良作とは限らず、クオリティは(ネタに走っている作品もあるという意味で)ピンキリ。
その中でも管理人が実際に遊んで、珠玉の出来だと感じた13本を紹介します。選定基準は下記の通り。
- 戦闘システムの工夫・斬新さ
- シナリオに驚きや感動はあるか
- グラフィックの美しさ、もしくは独自性
- その他やりこみ要素
たとえば「ふしぎの城のヘレン」は戦闘・グラフィック・やりこみのいずれも珠玉の出来。
ドグマシリーズは戦闘シリーズはRPGツクールのデフォですが、グラフィックの独自性とシリーズ連作のやりこみ要素、そして「シューニャの空箱」に至る広大な世界観・シナリオで突き抜けてます。
一本一本紹介していきます。
ふしぎの城のヘレン
「ふしぎの城のヘレン」はVIPRPGの、歴代トップクラスの名作です。
シンプルながら美しいドット絵と、運やランダム性を廃した戦略性の高いバトルの組み合わせが特徴。
主人公・ヘレンは文字が読めない少女。兄と羊と暮らしており、兄からは北の洞窟に行ってはいけないと強く止められています。そんな北の洞窟に、ヘレンが足を踏み入れることから物語がスタート。
後半、ヘレンが文字を読めるようになると前半部で謎めいていた1つ1つの要素がカチッとハマります。嬉しい要素もあれば、できればヘレンにとっては知らなかった方が良かったことまで明かされ、物語が動いていきます。
プレイ時間は3時間〜5時間程度。戦闘・シナリオ・グラフィック・やりこみどれをとってもおすすめ。より詳細なレビューはこちらの記事でまとめています。
ダージュの調律
「ダージュの調律」も「ふしぎの城のヘレン」と並び、VIPRPGの名作として知られます。
「ふしぎの城のヘレン」がギャグ要素がありつつも寓話のような温かみがあり、なおかつ2chネタ・VIPネタが抑えられているのに対し、「ダージュの調律」はもう少し、気持ち毒気が強めで2chネタも入ってます。たとえば主人公・ダージュは猫(=2chのAA「モナー」)として描かれています。
とはいえ後半で紹介するようなドグマシリーズや「ザ・スクールジャック」のような作風とは異なり、こちらもやはり寓話的。ドット絵は美しく、モノローグで吐露されるダージュの内面はきっと多くの人が共感できるはず。自分が兄で、弟が完璧な存在というのは辛いですよね・・・・
こちらの記事でレビューしています。
救世メガロマニア
「救世メガロマニア」は、悪魔召喚や悪魔合体が盛り込まれた「女神転生」オマージュの大長編RPG。
プレイ時間の目安は、今回紹介する作品の中では最長クラスとなる30時間(!)。
物語は主人公・ツカサが転生して目覚めるところからスタート。ツカサは対悪魔自衛団マグ・メルの一員として、悪魔たちと戦うこととなります。戦闘はリーダー1人+メンバー2名のチーム制で、3人からなるチームを複数作成し、チームを入れ替えながらバトルを行います。
「女神転生」シリーズを踏襲したバトルと、謎解き要素がたくさん含まれたダンジョン探索の完成度は非常に高いです。ダンジョン1つとっても、パズルがあったり、アクションがあったりと「謎」の種類も豊富。
ストーリーは壮大すぎてやや呑み込みづらさが否めませんが、ボリューム、ダンジョンの楽しさはVIPRPGトップクラス。「女神転生」リスペクトらしく、女の子の立ち絵がどれも可愛いのも素晴らしいですね!
はにょうシリーズ
はにょうシリーズは
- はにょう6
- はにょう7
- はにょう8
- はにょう9
- はにょう10
- はにょう5+
からなるRPGツクール2000で制作された「なぜRPGツクール2000で作ったのか」と言いたくなるようなタクティクス系ゲーム群。
はにょう6とはにょう7はシミュレーションRPG。プレイ時間が20時間を超えるほどのボリュームで、なおかつ相手(PC)の思考時間も長いです。個人的にはどうやればRPGツクール2000でシミュレーションRPGが作れるのか、いまいちイメージができないですが、超本格派に仕上がっているので驚くばかりです・・・。
はにょう8はターン制シミュレーションで、敵の国を倒して全国統一を目指します。
はにょう9は「ヴィーナス&ブレイブス」のような世代交代RPG。何世代にも渡って汎用キャラをプレイし続け、なんども味方達の死を見届けていく悲しさ、そしてはにょうシリーズならではの詰め将棋的な戦略バトルが面白いです。
はにょうシリーズ10はカードバトル。山札切れを狙ってくる敵もいれば、ロックデッキを組んでくる敵もいて遊戯王OCGのような戦略性が高いバトルをRPGツクール2000で楽しめます。
はにょうシリーズ5+は、10と同時公開された格闘RPGです。
シリーズごとに作品の色が大きく違いますが、どれも「RPGツクール2000」の限界に挑んだ(他のゲーム制作ツールでやればもっと楽だろうに・・・と言いたくなるような)謎の完成度を誇っています。
迷ったらとりあえず6か7からプレイしてみてください。個人的には10もけっこう好きです(トレカが好きなので・・・
エンチャントファーム
エンチャントファームはネフェイスト系フリーゲーム。ネフェイストの定義はこちらを参照してください。
圧倒的に広大なマップで、ダンジョン探索や自由度の高いプレイを楽しみたい方におすすめのVIPRPGです。こちらで詳しくレビューしています。
リナックス×メビウス
リナックス×メビウスはVIPRPG2009で発表されたフリーゲーム。色の失われた世界からリナックスとメビウスが脱出を目指します。
ストーリー・戦闘・グラフィックが丁寧にまとまった一本で、手軽に遊べる気の利いたゲームです。戦闘はRPGツクール2000のデフォルトを踏襲していますが、「エレメント」という独自の要素も導入しています。
「MOTHER2」に似た「雑魚吹っ飛ばしシステム」も導入されており、レベルが上がってくると雑魚敵との戦闘は敵を吹っ飛ばしてスキップすることもできます。
ドグマの箱庭
「ドグマの箱庭」は「藻太郎」氏が制作する一連のVIPRPGシリーズ作品の一作目。
端的に言って陰鬱でエログロな作品ですが、シリーズが進むに連れ、一作目からは想像もできないほど深い死生観に満ちた世界が広がっていきます。
こちらの記事で詳しくレビューしています。
引き裂かれたバダール
「引き裂かれたバダール」はドグマシリーズの第2作。ドグマシリーズを遊ぶなら、個人的には第二作目の本作からスタートするのがおすすめです。
シューニャの空箱
「シューニャの空箱」はドグマシリーズの最終作。ドグマシリーズを全て遊んだ上で本作をプレイすると、ドグマシリーズとは(良い意味で)思えないほどの深い死生観や悲しさが深く胸に刺さります。
メイジの転生録
「メイジの転生録」はVIPRPG2015で1位を獲得した作品。
本作はノンフィールドRPGで、拠点からダンジョンを選び「何かあるまで進む」を選ぶと、アイテム取得や戦闘などが発生する仕組み。
メイジの転生録は一言で言えば「絵柄と感性だけ子供の頃のまま、プロレベルで作り込まれたRPG」。ペイントによる子供のラクガキのようなキャラクターと、文法もスペルも無視したメチャメチャな英語。
「運命–ダブル・フェイト–」
「― † 前 世 覚 醒 せ よ † ―
― † 前 世 覚 醒 せ よ † ―
― † 前 世 覚 醒 せ よ † ―」
というフレーズの中二病感がヤバいです。とにかく熱量と、細かなツッコミどころや疑問はさておきひたすら疾走していくシナリオ。そして必殺技の謎のアツさで突き進む中二病RPGです。
Win’ Wind’ Windy
Win’ Wind’ Windyは、敵に接触すると一発で倒れるスペランカーなウィンディをゴールにたどり着けるように導くアクションパズル。
ステージが進むと敵が出現したり、ジャンプできるエリアが増えるなどステージのバリエーションが増えていきます。VIPRPG的なネタ要素もありますが、それらを知らずとも1時間〜2時間でサクッと遊ぶことができる優良アクションパズルです。
しろくろシンドローム
しろくろシンドロームもVIPRPGの、アクションパズル作品。キャラクターをゴールの扉まで移動させることが目的で、ゴールにたどり着くには二段ジャンプやブロック破壊といったスキルを使う必要があります。
しかしスキルを使う回数には制限があり、その都度その都度「どのスキルを使うべきか」と頭を回転させながらアクションするのが楽しいゲームです。
ザ・スクールジャック
ザ・スクールジャックはVIPRPG史上、もっとも超不謹慎ネタや人によっては胸糞が悪くなるような場面を詰め込んだ学校襲撃作品です。
主人公の名前が「あふがん・てろう」であることから内容はお察しです。こちらの記事でより詳しく解説しています。
LIGHT TOWER
LIGHT TOWERは、魔法擬人化キャラ「スターライト!」を主人公に、倒した敵のからだを奪って「Soul」にするか「仲間にする」か決めながら進めるVIPRPG。
LIGHT TOWERの魅力の1つは戦闘の戦略性。敵と戦う前には、事前に敵のステータスを確認し事前に戦闘回避することも可能です。
さらに「一度倒した敵は復活しない」仕様のため、敵を倒した際に手に入る「Soul」は有限。しかも「Soul」をもらった場合は、その敵を仲間にすることはできません。
Soulはキャラクターの成長に必要な資源のため、敵と戦闘する際には「どのステータスを伸ばすためにSoulを消費する必要があるのか」から逆算する必要が出てきます。
敵キャラクターをそもそも倒すのか、倒さないのか。倒したらSoulを貰うのか、仲間にするのか。お気に入りの仲間を強化しながら進めるのか、それとも仲間を増やしていくのか。自分のスタイルに応じた遊び方ができる、個人的にも大好きな作品です。
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